小説
ハッチとマーロウ
小学館
あらすじ
青山七恵が描くおちゃめな双子の物語。
デビューから12年。青山七恵が温めてきた懐かしくて新しい物語。
「ママは大人を卒業します!」と突然の宣言。
11歳の誕生日に突然大人になることを余儀なくされたハッチとマーロウ。お料理ってどうやって作るの?お洋服、何を着ればいいの?双子に個性って必要?私たちのパパって、誰なの・・・・?少しずつ目覚めるふたりの自我と葛藤。
おちゃめでかわいい双子の日常が愛おしく過ぎていく。
結末に知るママの思いと双子の小さな約束に心揺さぶられる。
かつて子供だった大人へ、これから大人になる子供達へ贈りたい、感動の物語誕生。全編を飾るイラストは、大人気イラストレーター・田村セツコさん。
おすすめコメント
20歳のフリーターと71歳の老女との不思議な同居生活『ひとり日和』で、第136回芥川賞を受賞。『ひとり日和』で描かれた等身大でリアルな日常、繊細な描写や読み心地の良さは、今作『ハッチとマーロウ』にも共通するところです。著者・青山七恵さんがずっと温め続けてきたという新しい物語は、11歳の双子の女の子と母親のお話。背伸びしたい年頃の心情や、思い通りにいかなくて揺れ動く気持ちの変化など、自然な文章で丁寧に綴られています。このままハッチとマーロウに寄り添って成長を見守りたい気持ちにさせられますね。田村セツコさんの可愛らしいイラストにも注目です。