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江戸川乱歩を楽しむ5つのこと

没後50年特別企画

江戸川乱歩を楽しむ5つのこと

没後50年特別企画

没後50年でも色褪せないその魅力 江戸川乱歩 作品館 没後50年でも色褪せないその魅力 江戸川乱歩 作品館

「少年探偵団」のような少年もの、「名探偵明智小五郎」に代表される本格推理もの、さらにはエロティックかつおどろおどろしい通俗ものまで、江戸川乱歩作品のふり幅は本当に大きい。過去から現在まで、多くの人々を魅了してきたその数々をご覧いただこう。

8月11日(火)『乱歩の軌跡』先行配信!

東京創元社より、乱歩の息子が父の実像に迫る『乱歩の軌跡』を、
電子書籍ストア「Reader Store」「ブックパス」にて先行配信!

乱歩の軌跡

平井隆太郎

東京創元社

平井太郎はいかにして江戸川乱歩となりしか──。
乱歩手製の自伝『貼雑年譜』を読み解きながら、職業と住居の大遍歴を経て徐々に完成されていく探偵小説界の巨人・乱歩の実像に迫る。1978~79年刊行の『江戸川乱歩全集』月報に連載された「乱歩の軌跡 父の貼雑帖から」全25回の文章に、『貼雑年譜』の該当頁や往時の写真等を配した一書。最も身近に接した家族にして社会学者である著者が辿る“乱歩の軌跡”とは。

全小説を完全収録する初の全集

江戸川乱歩のすべての小説と、主要な評論や随想などを同一の全集で読むことができるのは「光文社文庫版」だけ。作品収録にあたっては、初出誌や初刊本を比較検討し、作品発表時の雰囲気を再現。さらに、若い読者にも乱歩の魅力がより深く味わえるよう、難しい語句や興味深い事柄の註釈を充実。全30巻が続々電子化中!

これぞ乱歩! 双璧となる2シリーズを一気読み!

日本人なら、その名を知らない人はいないほどの有名な探偵・明智小五郎。数々の名俳優たちも、そのキャラクターを演じてきた。華麗な女盗賊『黒蜥蜴』や、神出鬼没な怪人『黄金仮面』など、個性あふれる敵たちも見もの。

デビュー作「二銭銅貨」をはじめ明智の出てこない作品も入っているが、明智の登場する長編では珍しい本格もの『化人幻戯』までを収めた『日本探偵小説全集2』(創元推理文庫刊)がオススメ。
(東京創元社 編集顧問 / 戸川安宣さん)

ポプラ社から発売されている『少年探偵団シリーズ』。明智小五郎とその助手・小林少年が怪人二十面相と対決するシーンに、子どもの頃、胸を躍らせた人も多いのではないだろうか。クラシカルで、どこかおどろおどろしい表紙もインパクト大。

少年探偵が活躍する作品では、『怪人二十面相』に始まる戦前の四作に止めを刺すが、少女の若々しさを永遠に止めておくため人形にすると迫る『魔法人形』(ポプラ社版では『悪魔人形』と改題)の怖さも忘れ難い。
(東京創元社 編集顧問 / 戸川安宣さん)

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