小説
ジェリーフィッシュは凍らない
東京創元社
あらすじ
特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー六人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところが航行試験中に、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに、自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が・・・・・・。21世紀の『そして誰もいなくなった』登場! 選考委員絶賛、精緻に描かれた本格ミステリ。第26回鮎川哲也賞受賞作。
おすすめコメント
東京創元社が主催する公募の新人文学賞「鮎川哲也賞」。"創意と情熱溢れる鮮烈な推理長編"を募集した文学賞の第26回受賞作品『ジェリーフィッシュは凍らない』が電子書籍で登場です。タイトルの〈ジェリーフィッシュ〉は、小説の舞台となる小型飛行船のこと。航行性能の最終確認試験の中、飛行船の開発メンバーがいる艦内で死亡事件が発生します。飛行船という"閉鎖的空間"そして”密室”。丁寧に描写された本作品は、濃厚な文章ながら読みやすく、本格的な推理小説を求める方へおすすめです。