小説
岳飛伝 一 三霊の章
集英社
あらすじ
負けたのだ。「替天行道」と「盡忠報国」というふたつの志の激突だった。半年前の梁山泊戦。瀕死の状態の楊令に右腕を切り飛ばされた岳飛は、その敗戦から立ち直れずにいた。頭領を失った梁山泊は洪水のために全てが壊滅状態にあった。一方、金国では粘罕(ネメガ)が病死した後、軍を掌握したのは兀朮(ウジュ)。そして青蓮寺が力を失った南宋も混沌とした状態だった。十二世紀中国で、熱き血潮が滾る「岳飛伝」開幕! 大水滸伝・最終章、待望の文庫電子版全17巻刊行開始。
おすすめコメント
寒い日が続くこんな時期は、家にこもって分厚い本を読みたくなりますね。そんな方へおすすめしたいのは、長編かつ濃厚、ついに電子化された北方謙三氏の歴史小説『大水滸シリーズ』の最終章、『岳飛伝』です。『水滸伝』『楊令伝』に続き、『岳飛伝』も全17巻の大作。正直ここまで続くとは思っていなかった!というファンも多いのではないでしょうか。ですが、読めば読むほど続きが気になる展開なのです。"稀有の武人にして孤高"、右腕を切り飛ばされた岳飛が紡ぐこれからの物語に期待せずにはいられません。前作に続き、様々な人生が交錯する物語となっていますので、ぜひお楽しみください。