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杏平はある同級生の「悪意」をきっかけに二度、その男を殺しかけ、高校を中退して以来、他人とうまく関われなくなっていた。遺品整理会社の見習いとなった彼の心は、凄惨な現場でも誠実に汗を流す会社の先輩達や同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、ほぐれてゆく。けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り……。

『精霊流し』や『解夏』など、小説家としても活躍する さだまさし の、「命」の意味を問う感動長篇。岡田将生、榮倉奈々主演で映画化され、モントリオール世界映画祭では イノベーションアワード を受賞したことでも話題です。映画はいよいよ11月19日より公開、小説と映像を合わせてお楽しみください。(K)