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出来のいい“ぼく”と違って、グズな弟は、家庭教師を何度かえても効果なし。高校進学をひかえ、何とかしたいと焦る母。６人目の家庭教師・吉本の出現で、ついに変化が！　経歴も風貌も型破りな吉本は、弟を逃がさず、体育会系ノリで徹底的にしごいていく。両親の期待は弟にうつり、優等生だった“ぼく”は、だんだん勉強をサボリ気味に……。受験に振り回される一家を描く、第５回すばる文学賞受賞作。

大人の方々には「松田優作が家庭教師を演じた、あの映画の原作」と言えば分かりやすいでしょうか。小説『家族ゲーム』が発表されたのは1981年、今から32年前ですが、描かれている光景は今でも同じなのかもしれません。嵐・櫻井翔主演で再び映像化されるテレビドラマは、4月17日よりフジテレビ系列にて毎週水曜よる10時放送。 (K)