小説
七つの会議
日本経済新聞出版社
あらすじ
トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった―。いったい、坂戸と八角の間に何があったのか?パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。筋書きのない会議がいま、始まる―。“働くこと”の意味に迫る、クライム・ノベル。
おすすめコメント
「半沢直樹」シリーズや『ルーズヴェルト・ゲーム』など、続々と作品が映像化されている直木賞作家・池井戸潤。こちら『七つの会議』は2013年に東山紀之主演でドラマ化された作品です。会社員の皆さんにとっては「あー、この前こんな風景見たわ」と思えるようなリアリティ、連なる八篇の中の誰かには過剰な感情移入をしてしまうかもしれません。これから就職する学生さんはシミュレーションとして、会社勤めでない方はいつも会社の愚痴を零しているあの友人を想像しながら、どうぞ。