小説
旅者の歌
幻冬舎
あらすじ
この世界には人と野獣がいる。その二つは神が創った。魂が宿っているのは人であり、野獣には魂が無い。しかし稀に誤って魂を込められた野獣が在る。それは人の形で生まれ育つが、7歳か14歳か21歳の誕生日に、野獣に換身してしまう。そして魂を失い、もう二度と人に戻ることはない――シィフルの地では、7の年の誕生日は、野獣に換身しうる「試の日」とされていた。主人公・リョシャとその兄と姉、婚約者の四人は、同じ日に試の日を迎えた。彼らを待ち受ける運命とは!? あふれる涙が止まらない、大長編エンターテインメント開幕!